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2023年01月31日

求人検索エンジンとは?Indeed(インディード)など7サイトを徹底比較!

求人検索エンジンとは?Indeed(インディード)など7サイトを徹底比較!

目次

  1. はじめに
  2. 求人検索エンジンとは?
  3. 求人検索エンジンに求人が掲載される仕組み
  4. 求人検索エンジンのメリット
  5. 求人検索エンジン利用上の注意点
  6. 求人検索エンジン7サイトを徹底比較
  7. 求人検索エンジンを使って効果的な採用活動を!
  8. まとめ

はじめに

求人メディアのなかでも知名度が高いIndeed(インディード)は、実は求人サイトではなく「求人検索エンジン」です。求人検索エンジンは、採用市場において重視すべきツールとして存在感を増しつつあります。

そこで本記事では、効果的な採用活動をしたいと考えている人事・採用担当者の方向けに、求人検索エンジンとは何かを解説します。併せてIndeed(インディード)など7つの求人検索エンジンも紹介するので、ぜひ参考にしてください。

求人検索エンジンとは?

そもそも「検索エンジン」とは、検索窓に入力されたキーワードをもとに、関連性の高いWebページをインターネット上から選び出して一覧表示するシステムです。代表的な検索エンジンには、GoogleやYahoo!JAPANなどがあります。

このことから「求人検索エンジン」は、検索窓に入力されたキーワードの条件を満たす「求人情報」をインターネット上から選び出して一覧表示するシステムを指します。

求人情報に特化している点で一般の検索エンジンと異なりますが、キーワードから検索意図を読み取り、ユーザーにとって有益な情報を表示するところが共通点です。

また、求人検索エンジンは求人サイトとも異なります。求人検索エンジンを含む各社の検索エンジンは、ユーザーにとって利便性の高いWebページから順番に検索結果を表示するために、それぞれ独自のアルゴリズムを持っています。

それに対して求人サイトは、企業が求人広告を出し、求職者の閲覧によりマッチングを図る媒体です。

直接広告を出せる求人検索エンジンはありますが、インターネット上にある他サイトの情報を集めてくる求人サイトはありません。

ただし、求人検索エンジン自体もWebサイトなので、一般の検索エンジンの検索結果として表示される点は求人サイトと同じです。近年は、スマートフォンのアプリを介してアクセスできる求人検索エンジンも増えています。

こうした手軽さ・利便性から、求人検索エンジンは訪問ユーザー数の伸びが著しく、近年急成長しているサービスなのです。

求人検索エンジンに求人が掲載される仕組み

求人検索エンジンを使って採用活動をするためには、まず求人広告が求人検索エンジンに掲載されていなければなりません。ここでは、求人広告が求人検索エンジンに掲載される仕組みを解説します。

企業サイトの求人ページから連携

自社Webサイトの採用ページが求人検索エンジンの掲載条件を満たしていれば、「クローリング」による掲載が可能です。

クローリングとは、クローラーと呼ばれるプログラムがインターネット上を巡回し、Webページを収集してデータベースに保存していく作業を指します。クロール(巡回)されていないWebページは検索結果に表示されず、求職者の目に留まりません。

求人検索エンジンにクローリングされるためには、多くの場合、運営会社にクローリングの依頼が必要です。

ただし、依頼したからといってすべてのページがクローリングされるわけではありません。一般に求人検索エンジンには、クローリングされるページの仕様に条件があるため注意が必要です。例として、Indeed(インディード)の条件の一部を紹介します。

・求人情報が画像ではなくテキストで記載されている
・1職種×1勤務地ごとに固有のURLが設置されている など
引用:Indeedサポート

また、企業のATS(採用管理システム)と連携して、自動的に広告掲載できる求人検索エンジンもあります。その場合、企業は連携可能なATSで採用ページを作成することにより、手間をかけずに求人検索エンジンに広告を掲載できます。

出典:Indeed(インディード)サポート「クローリング掲載」

求人サイト(求人媒体)から連携

求人検索エンジンの定義からすると、求人サイトに掲載されている求人情報はすべてクローリングによって求人検索エンジンに掲載されるはずです。しかし、なかには特定の求人サイトだけを連携対象とする求人検索エンジンもあります。

そのため、求人サイト経由で求人検索エンジンにも広告を掲載したい場合には、その求人サイトの情報が目当ての求人検索エンジンに連携されるかの確認が必要です。

直接投稿

多くの求人検索エンジンでは、既定のフォーマットに求人情報を入力することで求人広告を直接投稿できます。

この仕組みを利用すれば、自社のWebサイトを持たない企業も求人検索エンジンで求人広告を公開できます。また、自社の採用ページがクローリングされる仕様になっていない場合でも広告掲載が可能です。

しかし、求職者は最終的に会社のWebサイトで企業について調べることが多いというデータがあります。そのため、Webサイトへの導線がない求人広告を直接投稿する場合、求職者の興味を引くようなタイトルや内容の工夫が必要となるでしょう。

求人検索エンジンのメリット

広告掲載を無料とし、広告効果を高めるサービスを有料で提供するのが、求人検索エンジンの一般的なビジネスモデルです。また有料プランの場合、多くの求人検索エンジンが、該当ページを求職者にクリックされることで初めて費用が発生する仕組みを採用しています。

こうした料金の仕組みも含め、採用活動を行なう企業にとって、求人検索エンジンの利用には以下のようなメリットがあります。

・条件を満たせば自社サイトの求人ページを利用して掲載できる
・初期費用ゼロで始められる
・有料であっても、求職者がクリックしない限り費用がかからない
・自社の採用状況に合わせて、自由に求人の露出調整ができる
・全国の求人情報を網羅できるため、地方の採用にも強い

一方で求職者にとっては、求人検索エンジンが横断的に求人情報を掲載しているため、複数のサイトを見て回る必要がないというメリットがあります。

求人情報がユーザーニーズにマッチした状態で表示されるため、効率良く求職活動ができる点もポイントです。

こうした利便性から求人検索エンジンのユーザーが増えることは、マッチング機会の増加につながり、採用を行なう側にとってのメリットにもなるでしょう。

求人検索エンジン利用上の注意点

求職者からすると、求人検索エンジンで仕事を探すデメリットはほとんどありません。あるとすれば、掲載件数が多すぎることくらいでしょう。一方で採用側が利用するにあたっては、以下のような点に注意が必要です。

・掲載される求人広告の内容は、各運営会社の掲載ガイドラインに基づいて審査される
・自社Webサイトの採用ページをクローリングによって掲載したい場合は、クローリング可能な仕様のページを作成しなければならない
・掲載順位を下げないためには、こまめな更新や内容の管理が必要となる
・有料プランのほうが機能が充実しているため、無料で始めても最終的に費用が発生する可能性がある
・より高い効果を上げるためには、成果分析や内容改善といった求人運用が求められ、そのための人員やノウハウが必要になる

求人検索エンジン7サイトを徹底比較

続いてIndeed(インディード)・求人ボックス・スタンバイ・Careerjet・仁王・キュウサク・Googleしごと検索、以上7つの求人検索エンジンの特徴を比較します。

【概要】

検索エンジン運営会社日本での
サービス開始年
国内月間訪問者数
(基準年月)
求人掲載件数
(基準日)
Indeed(インディード)Indeed Japan株式会社2009年4,150万人
(2022/7)
求人ボックス株式会社カカクコム2015年800万人以上
(2022/5)
1,000万件以上
(-)
スタンバイ株式会社スタンバイ2015年410万人
(2022/8)
1,000万件以上
(2022/6)
CareerjetCareerjet Limited2008年21万3,900
(2022/8)
726万9,589件
(2022/10/19)
仁王SBヒューマンキャピタル株式会社2004年7万930件
(2022/9/22)
キュウサクサーチメディア株式会社2008年1,000万件以上
(-)
Googleしごと検索Google2019年

-は情報がない項目です。

【料金】
以下の表では、各求人検索エンジンの利用にかかる料金についてまとめました。

「クリック単価」の項目では、1クリックごとに発生する金額として設定できる範囲を示しています。実際のクリック単価は入札で決まり、一般的には職種や地域、他社の入札単価によって変動します。参考程度に確認してください。

検索エンジン無料掲載有料掲載料金体系クリック単価
Indeed(インディード)ありありクリック課金
15~1,000円
求人ボックスありありクリック課金25~1,000円
スタンバイ無料のみでの利用は休止中(2022/10/19現在)ありクリック課金
20円~
Careerjetなしありクリック課金・成果報酬・定額のいずれか500円~※
仁王ありあり
キュウサクありなし
Googleしごと検索ありなし

※クローリング掲載された求人の表示順位を上げる、クリック課金型オプションのクリック単価

上記をふまえ、以下では各求人検索エンジンの特徴をまとめています。

Indeed(インディード)

Indeed(インディード)は、日本国内で月間訪問者数が4,150万人を突破する、最大級の求人サービスです(SimilarWeb、2022年7月の総訪問数)。

一般の検索エンジンで求人情報を検索した際に有益なサイトとして上位表示されるため、多くの求職者を呼び込めます。

求人ボックス

求人ボックスは、レストラン検索・予約サイト「食べログ」などで知られる株式会社カカクコムが運営しています。食べログの店舗ページに、求人情報を連携できることが特徴です。

スタンバイ

スタンバイは、ヤフー株式会社を傘下に持つZホールディングスと、ビジョナル株式会社(転職サイトを運営する株式会社ビズリーチの親会社)の合弁会社が運営しています。

2020年12月には「Yahoo !しごと検索」を統合してその求人情報を引き継ぎました。
Yahoo !JAPANのトップページにスタンバイの求職者向けアイコンが表示されており、Yahoo !JAPANユーザーへの訴求が期待できます。

Careerjet

Careerjetは、世界的に規模の大きなイギリス発祥の求人検索エンジンです。日本人の利用者は少ないものの、外国人採用に強いといわれます。

無料での利用はできませんが、クリック課金だけでなく成果報酬・定額プランも採用しています。定額プランの場合、2週間につき5,000円で広告の上位表示が可能になります。

仁王

仁王は、日本に本社や拠点がある企業のWebサイトから求人情報をクローリングで収集している求人検索エンジンです。求人サイトのような第三者サイトからの情報は収集しません。また対象とする雇用形態は、正社員・契約社員のみに限られています。

キュウサク

キュウサクは、シンプルさがセールスポイントの求人検索エンジンです。利用者の閲覧履歴を使用して、AIが希望に近い求人情報を上位表示させます。

Googleしごと検索

Googleしごと検索とは、Googleの検索窓にキーワードを入力して求人を検索すると、検索結果画面の上部に求人情報一覧を表示させる仕組みを指します。

サイトへのアクセスを介さずに求人情報にたどり着けることや、有料プランを持たないことが特徴です。

自社Webサイトの採用ページに構造化データを追加することで、クローリングにより掲載されます。また、Googleしごと検索への連携に対応している、求人サイトや求人検索エンジンからも掲載されます。ただし、広告を直接投稿することはできません。

求人検索エンジンを使って効果的な採用活動を!

採用活動で成果を出すためには、求人検索エンジンの活用がますます重要になるでしょう。というのも、求人検索エンジンの利用者は今後も増加していくと考えられるからです。その理由は以下の4点です。

転職が当たり前の時代になってきたこと

「転職に関する意識調査」(転職サービス「doda(デューダ)」が20~65歳の民間企業正社員を対象として2021年に実施)によると、調査対象者の20.6%が転職を決意・検討していました。転職に興味を持っている人も含めると、なんと49.5%が転職を意識しているという結果です。

転職に対してポジティブなイメージを持つ人も約6割おり、人々にとって転職が身近なものになっていることがわかります。求職者向けサービスへの需要は、今後も堅調だといえるでしょう。

職務内容を明確にして採用する、ジョブ型雇用への移行が推進されていること

一般社団法人日本経済団体連合会が2018年に「日本型雇用慣行のモデルチェンジ」を提唱したことで、日本社会においてもジョブ型雇用への関心が高まってきました。

さらに2022年9月には、岸田内閣総理大臣が、労働移動の円滑化を狙いとしてジョブ型雇用システムへの移行を促す方針を示しています。

ジョブ型雇用への転換は転職者の増加につながり、職務内容をキーとして転職先を見つける求人検索エンジンが利用される機会も多くなると予想されます。

求職活動にスマートフォン、パソコンを使う人が増加していること

「求職者の動向・意識調査2021基本報告書」(株式会社リクルートジョブズリサーチセンター、2021年10月実施)によると、求職者が利用した求人情報源の上位3項目とその割合は、複数回答で以下のとおりです。もはやWeb媒体は、求職活動を行なう際の主流のツールといえるでしょう。

・求人情報サイト(携帯電話・スマートフォン)44.5%
・ハローワーク(公共職業安定所)      33.8%
・求人情報サイト(パソコン)        32.2%

検索エンジンに直接キーワードを入力して仕事を探す人が増加していること

総務省統計局の「統計トピックスNo.123」(2020年2月21日)によると、2019年中に転職した351万人のうち、127万人の転職理由が「より良い条件の仕事を探すため」でした。求人検索エンジンはフリーワード検索が可能なため、このような転職希望者のニーズにマッチしているといえます。他の手段と組み合わせて露出を増やすことで、より効果的な採用活動ができるでしょう。

〇出典
パーソルキャリア株式会社doda(デューダ)「転職に関する意識調査」
一般社団法人日本経済団体連合会「SOCIETY5.0」
株式会社リクルートジョブズリサーチセンター「求職者の動向・意識調査2021基本報告書」
総務省統計局「統計トピックスNo.123」(労働力調査結果)

まとめ

今回のコラムでは、Indeed(インディード)・求人ボックス・スタンバイ・Careerjet・仁王・キュウサク・Googleしごと検索、以上7つの求人検索エンジンを紹介しました。

その他のポイントは、以下の4点です。

  1. 【POINT1】求人検索エンジンとは、インターネット上の求人情報を集め、キーワード検索によって一覧表示するシステムのこと
  2. 【POINT2】求人検索エンジンの多くは広告掲載が無料で、自社のWebサイトを利用可能
  3. 【POINT3】求人検索エンジンを有効活用するには運用が必要
  4. 【POINT4】求人検索エンジンは、今後も採用活動の要となるツール

求人検索エンジンを使いこなして採用活動を展開するには、時間も手間も必要です。自社での対応が難しい場合には、代理店利用を検討してみましょう。

株式会社ヒューマンワークは、リクルートトップパートナー、Indeed(インディード)特別認定パートナーです。採用課題の解決に向け、最適な手法を提案いたします。求人検索エンジンの利用や人材採用全般について、お気軽にご相談ください。

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