人材関連コラム
2026年06月15日

目次
Indeedの口コミとは、元従業員や現職の社員、あるいは面接を受けた求職者が、企業の職場環境、給与、福利厚生、採用プロセスなどについて、5段階の星評価とコメントを投稿できる機能のことです。
これらの投稿はIndeed内の「企業ページ」に蓄積され、Indeedで仕事を探しているユーザーは誰でも閲覧することができます。Googleマップの口コミと同様、求職者が応募を判断する際の極めて重要な「第三者の声」として機能しています。
比較表: 主要求人媒体の口コミ機能比較
| 項目 | Indeed | 求人ボックス | スタンバイ |
|---|---|---|---|
| 口コミ機能の有無 | あり(企業ページ内) | あり(限定的) | なし(提携サイト参照) |
| 主な投稿者 | 元・現従業員、求職者 | 提携サイトの転載等 | – |
| 削除の難易度 | 極めて高い(ガイドライン重視) | 高い | – |
| 企業側の返信 | 可能(公式アカウント) | 不可 | – |
| 採用への影響度 | 非常に大きい(検索順位に関与) | 中程度 | 低い |
ここまではIndeedの口コミの基礎知識ですが、採用のプロから見ると、実はここからが本当の分かれ道になります。口コミ機能を単なる「掲示板」として放置するか、戦略的な「広報媒体」として活用するかで、応募数には天と地ほどの差が生まれるからです。
かつてのIndeedはWeb上の求人情報を無差別に収集していましたが、現在は「クオリティチェック(掲載審査)」が非常に厳格化されています。法令違反の疑いがある求人や、内容が薄すぎる求人は、検索結果にすら表示されません。つまり、検索結果に表示されている求人情報の信頼性は以前よりも格段に向上しています。
Indeedの口コミは匿名で投稿されるため、退職した社員による主観的でネガティブな書き込みが目立ちやすいのは事実です。従業員数が少ない中小企業の場合、1件の悪い口コミが全体の評価を大きく下げてしまうため、経営者様が「Indeedは怪しいサイトだ」と反応するのは無理もありません。
現代の求職者、特にZ世代や30代の優秀層は、良いことばかりが書かれた求人票を鵜呑みにしません。リクルートの調査によれば、求職者の約半数は「多少のネガティブな情報があっても、それに対して企業がどう向き合っているか(透明性)」を重視しています。
ワンポイント!
現場の運用データを見ていると、驚くべき事実があります。評価が『星5満点』の企業よりも、『星3.5前後で、ネガティブな投稿に真摯な返信をしている企業』の方が、応募率(CVR)が高い傾向にあるんです。今の求職者は、企業が不都合な真実をどうフォローするかで、その会社の『誠実さ』や『風通しの良さ』を測っています。
ヒューマンワークが提唱する「逆転の返信術」とは、悪い口コミを消そうと躍起になるのではなく、あえて公開返信を行うことで、閲覧している数千人の「未来の応募者」に貴社の誠実さをアピールする手法です。
事例A:労働環境(残業など)への不満に対する返信
「〇〇様、貴重なご意見ありがとうございます。当時の残業体制によりご負担をおかけしたこと、深くお詫び申し上げます。本件を受け、当社では昨年〇月より勤怠管理システムを刷新し、現在は月平均残業時間を〇時間以内に抑える改善を行いました。今後も現場の声を取り入れ、環境整備に努めてまいります。」
ポイント: 過去の不備を認め、具体的な「改善策」と「現在の数字」を提示することで、問題が解決済みであることを強調します。
事例B:面接官の対応に対する不満への返信
「この度は面接の際、私どもの対応により不快な思いをさせてしまい、誠に申し訳ございませんでした。採用チーム全体で改めて共有し、選考プロセスの見直しを実施いたしました。貴重なご指摘をいただいたことに感謝し、より良い採用活動の構築に活かしてまいります。」
ポイント: 感情的にならず、フィードバックとして「感謝」を伝えることで、企業の器の大きさを示します。
事例C:事実誤認、あるいは過度な誹謗中傷への返信
「ご投稿ありがとうございます。ご指摘いただいた『〇〇制度の欠如』についてですが、現在は福利厚生として〇〇を完備しております。説明が不足しておりましたら申し訳ございません。もし詳細な事実確認が必要な場合は、お手数ですが弊社人事部まで直接ご連絡いただけますと幸いです。」
ポイント: 否定から入らず「現在の事実」を淡々と述べることで、閲覧者に正しい情報を届けます。
これまで多くの採用担当者は、「タウンワークがいいのか、リクナビNEXTがいいのか」と媒体選びに頭を悩ませてきました。しかし、2024年に本格始動した「Indeed PLUS(インディードプラス)」がその媒体選定の苦労を過去のものにしました。
Indeed PLUSは、Indeedに求人を投稿するだけで、AIがその内容を分析し、最適な求職者がいる媒体(リクナビNEXT、タウンワーク、とらばーゆ等)へ自動的に求人を配信・掲載する連携プラットフォームです。
1.媒体選びの自動化: 担当者が「どこに載せるか」を考える必要がなくなり、AIがデータに基づいて最適な配信先を選別します。
2.リーチの最大化: 国内主要求人サイト利用者の約7割(※リクルート調べ)に、Indeedという1つの窓口からリーチが可能になります。
3.圧倒的なコストパフォーマンス: 掲載すること自体に費用が発生する従来の「掲載型広告」とは異なり、Indeed PLUSは「運用型」の仕組みを採用しています。ターゲットの反応に応じて投資を最適化できるため、広告費の無駄を徹底的に省き、応募単価(CPA)の抑制と採用効率の向上が図れます。
比較表: 従来の掲載型 vs Indeed PLUS(運用型)
| 比較項目 | 従来の掲載型広告 | Indeed PLUS(運用型) |
|---|---|---|
| 料金体系 | 掲載期間に応じた固定費 | 予算内でのクリック・応募課金 |
| 掲載先 | 契約した1媒体のみ | AIが判断する複数媒体(自動) |
| 内容の修正 | 原則不可、または回数制限あり | 24時間いつでも何度でも修正可能 |
| 中小企業のメリット | 予算管理がしやすい | 無駄打ちがなく、採用コストを最小化できる |
ワンポイント!
Indeed PLUSの登場で、代理店の役割も変わりました。これまでは『枠を売る』仕事でしたが、今は『AIに正しく評価される求人票を書く』仕事です。キーワードの選び方一つで、配信される先がリクナビNEXTからタウンワークに切り替わることもあります。このアルゴリズムを味方につけられるかどうかが、2026年以降の採用の勝敗を分けます。
Indeedで集めた求職者を逃さず「応募」まで導くために不可欠なのが、自社採用サイトの構築です。ここで「Airワーク 採用管理」が威力を発揮します。
1.Indeedとのシームレスな連携: Airワークで作成した求人は、自動的にIndeedへ最適化された形で配信されます。
2.企業ページ(口コミ)との相乗効果: Airワークで作る採用サイトに、社内の写真やインタビューを充実させることで、Indeedの口コミで不安を感じた求職者に「実際の雰囲気」を視覚的に伝えることができます。
3.応募者の一元管理: どの媒体から来た応募者も一つの画面で管理でき、採用業務の工数を大幅に削減します。
原則できません。ただし、個人名の記載、過度な誹謗中傷、差別的表現など「ガイドライン違反」が明らかな場合は削除依頼が可能です。
あまりに具体的でない、あるいは全項目が満点の投稿が短期間に集中している場合は注意が必要です。ただし、Indeedのシステムも不正検知を強化しています。
露出は増えますが、求職者は必ず企業ページをチェックします。広告費をかける時こそ、口コミへの返信による「受け皿」の整備が不可欠です。
職種や地域によりますが、Indeed PLUSの活用により、従来の求人誌の半額程度で採用できる事例が多いです。まずは10万〜15万円程度からのテスト運用を推奨します。
極端に不利ではありませんが、情報不足として不安視されることはあります。まずはAirワークなどで自社の情報を充実させ、安心感を与える工夫をしましょう。
まずはIndeedのヘルプセンターへ報告してください。削除が認められない場合でも、感情的にならず「弊社ではそのような事実は確認できておりませんが、もし行き違いがあればご連絡ください」と冷静に返信することが、第三者からの信頼を守る最善策です。
はい。ヒューマンワークでは、口コミのモニタリングや返信内容のアドバイスを含む運用サポートを行っています。
早ければ早いほど、企業の誠実さが伝わります。理想は1週間以内、遅くとも1ヶ月以内には反応することをお勧めします。
Airワーク自体が口コミ評価を直接変えるわけではありませんが、正確な求人情報を発信し、入社後のミスマッチを減らすことで、長期的にはポジティブな口コミが増える土壌を作ることができます。
Indeedの口コミを恐れる必要はありません。それは貴社の「今の姿」を映す鏡であり、求職者との対話の場です。
1.口コミは放置せず、誠実な返信で「透明性」を武器にする。
2.Indeed PLUSを活用し、AIの力で最適な求職者へ自動リーチする。
3.Airワークをハブに、自社の魅力を正しく伝える受け皿を作る。
「口コミ活用・Indeed PLUS・Airワーク連携」という3ステップを愚直に実行すれば、大手企業に負けない採用力を中小企業でも持つことができます。
刻々と変わる求人媒体の仕様やアルゴリズムを追い続けるのは、プロの領域です。最新のトレンドに基づいた最適な媒体選定と設定で、御社の求人を『埋もれる広告』から『見つかる求人』へ。限られた予算を最大限に活かし、母集団形成の精度を劇的に高めます。